2024年1月1日 / 最終更新日時 : 2023年12月26日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年1月号) 五岳集句抄 冬ざれや一指を頬に思惟佛 藤 美 紀 膝掛をはなさぬ母よ祝ぎの日も 野 中 多佳子 すぽと履く夫の長靴菜を間引く 荒 田 眞智子 穭穂の鋤き込まるるはまたたくま 秋 葉 晴 耕 冬耕の長き影もて立ち話 浅 […]
2023年12月1日 / 最終更新日時 : 2023年11月30日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年12月号) 五岳集句抄 黒塚にシテの鬼舞ふ十三夜 藤 美 紀 秋暑しパンク自転車引きし子よ 野 中 多佳子 秋天や胸張つてこそ見ゆるもの 荒 田 眞智子 自づから輪になる昼餉草紅葉 秋 葉 晴 耕 啄木鳥の穴深々と枯木立つ 浅 […]
2023年11月2日 / 最終更新日時 : 2023年11月2日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年11月号) 五岳集句抄 蟻の列聖母マリアの裾めぐる 藤 美 紀 魚捌く手元てらてら秋入日 野 中 多佳子 松虫の鳴いた鳴かぬと夫婦なる 荒 田 眞智子 退院の近づく風の秋桜 秋 葉 晴 耕 植込みに阿吽の通草薬学門 浅 野 義 […]
2023年10月5日 / 最終更新日時 : 2023年10月5日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年10月号) 五岳集句抄 西瓜売浦の訛りの世辞一つ 藤 美 紀 百年へいよよ歩を詰め立秋忌 野 中 多佳子 襟元の釦はづしてかき氷 荒 田 眞智子 空蝉の掃かれし音のかさかさと 秋 葉 晴 耕 田の人へ遠き会釈の墓参り 浅 野 義 […]
2023年9月1日 / 最終更新日時 : 2023年8月29日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年9月号) 五岳集句抄 相乗りに絵日傘ひとつ渡し舟 藤 美 紀 咲きのぼる凌霄映す道路鏡 野 中 多佳子 一卓は男子高生シャーベット 荒 田 眞智子 草原の先頭を行く捕虫網 秋 葉 晴 耕 風強きひと日の畳毛虫這ふ 浅 野 義 […]
2023年8月1日 / 最終更新日時 : 2023年7月28日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年8月号) 五岳集句抄 ベランダに蝶の触れゆくおじぎ草 藤 美 紀 桑の実をふふめば母の幼ななる 野 中 多佳子 さみだるる暗さがテスト用紙まで 荒 田 眞智子 父の日や研ぎ減りしるき考の鎌 秋 葉 晴 耕 蟾蜍(ひきがえる)飛 […]
2023年7月1日 / 最終更新日時 : 2023年6月29日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年7月号) 五岳集句抄 大島や深山つつじと御神火と 藤 美 紀 外苑の水昏れゆけり花菖蒲 野 中 多佳子 しやがむ子に並ぶペンギン夏はじめ 荒 田 眞智子 水槽に水を足しやる暑さかな 秋 葉 晴 耕 弓絞る青年の胸新樹光 浅 野 […]
2023年6月1日 / 最終更新日時 : 2023年5月29日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年6月号) 五岳集句抄 生糸煮る大釜の錆び花曇 藤 美 紀 春の燭ゆれて佳境の平家琵琶 野 中 多佳子 歌舞伎座の見えて正せし藍縮 荒 田 眞智子 万愚節特売セールに並びもし 秋 葉 晴 耕 荷下ろしに蝶の付き来る野菜市 浅 野 […]
2023年5月1日 / 最終更新日時 : 2023年4月30日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年5月号) 五岳集句抄 故郷の花菜明りや一両車 藤 美 紀 ビル街へ春のコートの裾さばき 野 中 多佳子 振り止まぬ牛の尻尾や春の草 荒 田 眞智子 春耕や一日エンジン快調に 秋 葉 晴 耕 仁王像の腕の血脈木々芽吹く 浅 野 […]
2023年4月1日 / 最終更新日時 : 2023年3月31日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年4月号) 五岳集句抄 春の雪野佛小さくうづもりて 藤 美 紀 冴ゆる夜を小銭鳴らして町の湯へ 野 中 多佳子 雪しんしん母の命の音とをり 荒 田 眞智子 春一番歩幅の小さき背を押さる 秋 葉 晴 耕 梅三分といふ青空の港町 浅 […]