陶 枕 

中坪 達哉

陶枕にそろそろ夜風とどくころ
草叢を打つ雨音も夏のもの
朝顔の葉裏生き生き戸締りす
炎昼へ心の中で切り火打つ
折り返す五千五百歩雲の峰
氷片を浴びて待ちゐる掻き氷
ベンチ古り蛇の気配のなしとせず
築山を匂ひ立たせて夕立去る
 高岡市二上山にて普羅忌墓参
海山の風解け合つて立秋忌
馴染みたる羯諦羯諦響き立秋忌