2024年7月1日 / 最終更新日時 : 2024年6月28日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年7月号) 五岳集句抄 釣忍猫来て小屋根渡りゆき 藤 美 紀 投入れてそれだけの贅白牡丹 野 中 多佳子 飴ひとつ含みて草を引きにけり 荒 田 眞智子 胸元にこぼすはつたい母の郷 秋 葉 晴 耕 病む人に渡るひと日の大南風 浅 […]
2024年6月1日 / 最終更新日時 : 2024年5月31日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年6月号) 五岳集句抄 磴長し脛にまつはる梅雨の蝶 藤 美 紀 小豆煮る雨風つのる入彼岸 野 中 多佳子 学生となりし娘も来てさくらかな 荒 田 眞智子 貼り薬はりて鍬振る万愚節 秋 葉 晴 耕 暮れ際を明々と散る花辛夷 浅 野 […]
2024年5月1日 / 最終更新日時 : 2024年4月30日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年5月号) 五岳集句抄 母の日や母に合はせし小さき旅 藤 美 紀 駒返る草自転車のサドル上げ 野 中 多佳子 後ろから埋まる寄り合ひ春の雷 荒 田 眞智子 水温む回廊を拭く襷掛け 秋 葉 晴 耕 これ以上増やさぬと決め菊根分 浅 […]
2024年4月5日 / 最終更新日時 : 2024年4月5日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年4月号) 五岳集句抄 通らせてもらふ寺領の梅真白 藤 美 紀 逢瀬めく面会は二時日脚伸ぶ 野 中 多佳子 横向きにずれし墓石の冴返る 荒 田 眞智子 引く波の砂にしみ入る余寒かな 秋 葉 晴 耕 祖母の忌や白鳥の引く空青し 浅 […]
2024年3月2日 / 最終更新日時 : 2024年3月2日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年3月号) 五岳集句抄 初旅や雲おく富士を真下にし 藤 美 紀 丹念に拭ふ輪島の雑煮椀 野 中 多佳子 待つといふことの静けさ子の受験 荒 田 眞智子 乗初やお客一人の島渡し 秋 葉 晴 耕 向かひ合ふ羚羊の距離平らかに 浅 野 […]
2024年2月1日 / 最終更新日時 : 2024年1月29日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年2月号) 五岳集句抄 古里に帰る近道木守柿 藤 美 紀 手を振れば仔犬尾を振る小春かな 野 中 多佳子 赤子帰り膝の淋しき寒さかな 荒 田 眞智子 短日や柱時計の遅れ癖 秋 葉 晴 耕 庭仕事の軍手のままに日向ぼこ 浅 野 義 […]
2024年1月1日 / 最終更新日時 : 2023年12月26日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年1月号) 五岳集句抄 冬ざれや一指を頬に思惟佛 藤 美 紀 膝掛をはなさぬ母よ祝ぎの日も 野 中 多佳子 すぽと履く夫の長靴菜を間引く 荒 田 眞智子 穭穂の鋤き込まるるはまたたくま 秋 葉 晴 耕 冬耕の長き影もて立ち話 浅 […]
2023年12月1日 / 最終更新日時 : 2023年11月30日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年12月号) 五岳集句抄 黒塚にシテの鬼舞ふ十三夜 藤 美 紀 秋暑しパンク自転車引きし子よ 野 中 多佳子 秋天や胸張つてこそ見ゆるもの 荒 田 眞智子 自づから輪になる昼餉草紅葉 秋 葉 晴 耕 啄木鳥の穴深々と枯木立つ 浅 […]
2023年11月2日 / 最終更新日時 : 2023年11月2日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年11月号) 五岳集句抄 蟻の列聖母マリアの裾めぐる 藤 美 紀 魚捌く手元てらてら秋入日 野 中 多佳子 松虫の鳴いた鳴かぬと夫婦なる 荒 田 眞智子 退院の近づく風の秋桜 秋 葉 晴 耕 植込みに阿吽の通草薬学門 浅 野 義 […]
2023年10月5日 / 最終更新日時 : 2023年10月5日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和5年10月号) 五岳集句抄 西瓜売浦の訛りの世辞一つ 藤 美 紀 百年へいよよ歩を詰め立秋忌 野 中 多佳子 襟元の釦はづしてかき氷 荒 田 眞智子 空蝉の掃かれし音のかさかさと 秋 葉 晴 耕 田の人へ遠き会釈の墓参り 浅 野 義 […]