2025年7月1日 / 最終更新日時 : 2025年6月28日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年7月号) 五岳集句抄 昼顔やひとかたまりに遊女の碑 藤 美 紀 裏道の坂ゆるやかに蝶の昼 野 中 多佳子 震災の前の能登塩春惜しむ 荒 田 眞智子 真つ白な風紋を踏む聖五月 秋 葉 晴 耕 零し飲む延命水や薄暑光 浅 野 義 […]
2025年6月1日 / 最終更新日時 : 2025年5月30日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年6月号) 五岳集句抄 春風のやうな尼僧の遠会釈 藤 美 紀 白蓮の咲きさだまりて風の中 野 中 多佳子 葉桜やひとりの音を風が消す 荒 田 眞智子 防災の丘に球蹴る春休み 秋 葉 晴 耕 前山の裾より晴れて花の雲 浅 野 義 […]
2025年5月1日 / 最終更新日時 : 2025年5月1日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年5月号) 五岳集句抄 思惟佛と云へども花の眠りかな 藤 美 紀 剥落の蔵に影なす梅一枝 野 中 多佳子 泣き顔の皆美しや卒業す 荒 田 眞智子 空き畑の形を崩す砂嵐 秋 葉 晴 耕 春遅々と網を繕ふ漁夫ひとり 浅 野 義 信 […]
2025年4月3日 / 最終更新日時 : 2025年4月3日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年4月号) 五岳集句抄 通らせてもらふ寺領の梅真白 藤 美 紀 草青む手摺りスロープ自動ドア 野 中 多佳子 寒雀の声が開いてゆく夜明け 荒 田 眞智子 立春の空気入れ替ふ農機小屋 秋 葉 晴 耕 冴返る細き署名を写真展 浅 野 […]
2025年3月1日 / 最終更新日時 : 2025年3月1日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年3月号) 五岳集句抄 梅林のすみずみ琴の調べかな 藤 美 紀 かがり糸しごく音はも針始 野 中 多佳子 叱られて静かに閉めてゆく襖 荒 田 眞智子 卒寿なほ先のありけり農始 秋 葉 晴 耕 年々の壁の鋲跡初暦 浅 野 義 信 […]
2025年2月1日 / 最終更新日時 : 2025年1月30日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年2月号) 五岳集句抄 祓い待つ蜑の着ぶくれ膝頭 藤 美 紀 回廊の風直角に冬の声 野 中 多佳子 ワイパーの一掃き丸し雪さびし 荒 田 眞智子 垣刈りの音を刻みし師走かな 秋 葉 晴 耕 落葉踏み鞄の中に形見分け 浅 野 義 […]
2025年1月1日 / 最終更新日時 : 2024年12月27日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年1月号) 五岳集句抄 極月や片目達磨を拭き申す 藤 美 紀 切干の小鍋ひとつの煮炊きかな 野 中 多佳子 母と写る写真増やして小春かな 荒 田 眞智子 初冬の汽笛一声玻璃を打つ 秋 葉 晴 耕 返り花沖待ち船へ日の当たる 浅 […]
2024年12月5日 / 最終更新日時 : 2024年12月5日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年12月号) 五岳集句抄 潮風も味の一つよ大根干す 藤 美 紀 玻璃に映る吾と目の合うて秋闌けて 野 中 多佳子 スキップの少し重たき秋はじめ 荒 田 眞智子 活けられし花の寄り添ふ冬隣 秋 葉 晴 耕 木へ登り熟れ無花果を見失ふ […]
2024年11月1日 / 最終更新日時 : 2024年10月27日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年11月号) 五岳集句抄 古民家の三和土(たたき)に蟇のしたり顔 藤 美 紀 秋の夜を眼鏡押し上げ釦付 野 中 多佳子 秋晴の金曜を待つ旅鞄 荒 田 眞智子 あさがけの農夫睫毛に霧ためて 秋 葉 晴 耕 病院に済ます夕餉や鰯雲 浅 […]
2024年10月1日 / 最終更新日時 : 2024年9月29日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年10月号) 五岳集句抄 夏シャツのロゴを叩いて干しにけり 野 中 多佳子 蛍袋頷くやうに待つやうに 荒 田 眞智子 たぶの木に一夜宿りの椋の群 秋 葉 晴 耕 らふそくの火を継ぎ合ふも立秋忌 浅 野 義 信 月涼し切手の絵柄選びつつ […]