2025年5月1日 / 最終更新日時 : 2025年5月1日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年5月号) 五岳集句抄 思惟佛と云へども花の眠りかな 藤 美 紀 剥落の蔵に影なす梅一枝 野 中 多佳子 泣き顔の皆美しや卒業す 荒 田 眞智子 空き畑の形を崩す砂嵐 秋 葉 晴 耕 春遅々と網を繕ふ漁夫ひとり 浅 野 義 信 […]
2025年4月3日 / 最終更新日時 : 2025年4月3日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年4月号) 五岳集句抄 通らせてもらふ寺領の梅真白 藤 美 紀 草青む手摺りスロープ自動ドア 野 中 多佳子 寒雀の声が開いてゆく夜明け 荒 田 眞智子 立春の空気入れ替ふ農機小屋 秋 葉 晴 耕 冴返る細き署名を写真展 浅 野 […]
2025年3月1日 / 最終更新日時 : 2025年3月1日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年3月号) 五岳集句抄 梅林のすみずみ琴の調べかな 藤 美 紀 かがり糸しごく音はも針始 野 中 多佳子 叱られて静かに閉めてゆく襖 荒 田 眞智子 卒寿なほ先のありけり農始 秋 葉 晴 耕 年々の壁の鋲跡初暦 浅 野 義 信 […]
2025年2月1日 / 最終更新日時 : 2025年1月30日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年2月号) 五岳集句抄 祓い待つ蜑の着ぶくれ膝頭 藤 美 紀 回廊の風直角に冬の声 野 中 多佳子 ワイパーの一掃き丸し雪さびし 荒 田 眞智子 垣刈りの音を刻みし師走かな 秋 葉 晴 耕 落葉踏み鞄の中に形見分け 浅 野 義 […]
2025年1月1日 / 最終更新日時 : 2024年12月27日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和7年1月号) 五岳集句抄 極月や片目達磨を拭き申す 藤 美 紀 切干の小鍋ひとつの煮炊きかな 野 中 多佳子 母と写る写真増やして小春かな 荒 田 眞智子 初冬の汽笛一声玻璃を打つ 秋 葉 晴 耕 返り花沖待ち船へ日の当たる 浅 […]
2024年12月5日 / 最終更新日時 : 2024年12月5日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年12月号) 五岳集句抄 潮風も味の一つよ大根干す 藤 美 紀 玻璃に映る吾と目の合うて秋闌けて 野 中 多佳子 スキップの少し重たき秋はじめ 荒 田 眞智子 活けられし花の寄り添ふ冬隣 秋 葉 晴 耕 木へ登り熟れ無花果を見失ふ […]
2024年11月1日 / 最終更新日時 : 2024年10月27日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年11月号) 五岳集句抄 古民家の三和土(たたき)に蟇のしたり顔 藤 美 紀 秋の夜を眼鏡押し上げ釦付 野 中 多佳子 秋晴の金曜を待つ旅鞄 荒 田 眞智子 あさがけの農夫睫毛に霧ためて 秋 葉 晴 耕 病院に済ます夕餉や鰯雲 浅 […]
2024年10月1日 / 最終更新日時 : 2024年9月29日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年10月号) 五岳集句抄 夏シャツのロゴを叩いて干しにけり 野 中 多佳子 蛍袋頷くやうに待つやうに 荒 田 眞智子 たぶの木に一夜宿りの椋の群 秋 葉 晴 耕 らふそくの火を継ぎ合ふも立秋忌 浅 野 義 信 月涼し切手の絵柄選びつつ […]
2024年9月1日 / 最終更新日時 : 2024年8月31日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年9月号) 五岳集句抄 学童の課外授業や刈田唄 藤 美 紀 大公孫樹涼し千年の気を宿し 野 中 多佳子 飛ぶやうに歩く青年登山靴 荒 田 眞智子 つつがなく今朝も蛇口に雨蛙 秋 葉 晴 耕 籠枕遠く携帯電話鳴る 浅 野 義 信 […]
2024年8月1日 / 最終更新日時 : 2024年7月30日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年8月号) 五岳集句抄 かなかなや旅に書く文情篤く 藤 美 紀 住み古りて夕べ水足す釣忍 野 中 多佳子 夏蜜柑ていねいに剥きひとりかな 荒 田 眞智子 運ばるる籠に軋みし春キャベツ 秋 葉 晴 耕 三更の通夜の畳に青蛙 浅 野 […]