2024年11月1日 / 最終更新日時 : 2024年10月27日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年11月号) 五岳集句抄 古民家の三和土(たたき)に蟇のしたり顔 藤 美 紀 秋の夜を眼鏡押し上げ釦付 野 中 多佳子 秋晴の金曜を待つ旅鞄 荒 田 眞智子 あさがけの農夫睫毛に霧ためて 秋 葉 晴 耕 病院に済ます夕餉や鰯雲 浅 […]
2024年10月1日 / 最終更新日時 : 2024年9月29日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年10月号) 五岳集句抄 夏シャツのロゴを叩いて干しにけり 野 中 多佳子 蛍袋頷くやうに待つやうに 荒 田 眞智子 たぶの木に一夜宿りの椋の群 秋 葉 晴 耕 らふそくの火を継ぎ合ふも立秋忌 浅 野 義 信 月涼し切手の絵柄選びつつ […]
2024年9月1日 / 最終更新日時 : 2024年8月31日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年9月号) 五岳集句抄 学童の課外授業や刈田唄 藤 美 紀 大公孫樹涼し千年の気を宿し 野 中 多佳子 飛ぶやうに歩く青年登山靴 荒 田 眞智子 つつがなく今朝も蛇口に雨蛙 秋 葉 晴 耕 籠枕遠く携帯電話鳴る 浅 野 義 信 […]
2024年8月1日 / 最終更新日時 : 2024年7月30日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年8月号) 五岳集句抄 かなかなや旅に書く文情篤く 藤 美 紀 住み古りて夕べ水足す釣忍 野 中 多佳子 夏蜜柑ていねいに剥きひとりかな 荒 田 眞智子 運ばるる籠に軋みし春キャベツ 秋 葉 晴 耕 三更の通夜の畳に青蛙 浅 野 […]
2024年7月1日 / 最終更新日時 : 2024年6月28日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年7月号) 五岳集句抄 釣忍猫来て小屋根渡りゆき 藤 美 紀 投入れてそれだけの贅白牡丹 野 中 多佳子 飴ひとつ含みて草を引きにけり 荒 田 眞智子 胸元にこぼすはつたい母の郷 秋 葉 晴 耕 病む人に渡るひと日の大南風 浅 […]
2024年6月1日 / 最終更新日時 : 2024年5月31日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年6月号) 五岳集句抄 磴長し脛にまつはる梅雨の蝶 藤 美 紀 小豆煮る雨風つのる入彼岸 野 中 多佳子 学生となりし娘も来てさくらかな 荒 田 眞智子 貼り薬はりて鍬振る万愚節 秋 葉 晴 耕 暮れ際を明々と散る花辛夷 浅 野 […]
2024年5月1日 / 最終更新日時 : 2024年4月30日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年5月号) 五岳集句抄 母の日や母に合はせし小さき旅 藤 美 紀 駒返る草自転車のサドル上げ 野 中 多佳子 後ろから埋まる寄り合ひ春の雷 荒 田 眞智子 水温む回廊を拭く襷掛け 秋 葉 晴 耕 これ以上増やさぬと決め菊根分 浅 […]
2024年4月5日 / 最終更新日時 : 2024年4月5日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年4月号) 五岳集句抄 通らせてもらふ寺領の梅真白 藤 美 紀 逢瀬めく面会は二時日脚伸ぶ 野 中 多佳子 横向きにずれし墓石の冴返る 荒 田 眞智子 引く波の砂にしみ入る余寒かな 秋 葉 晴 耕 祖母の忌や白鳥の引く空青し 浅 […]
2024年3月2日 / 最終更新日時 : 2024年3月2日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年3月号) 五岳集句抄 初旅や雲おく富士を真下にし 藤 美 紀 丹念に拭ふ輪島の雑煮椀 野 中 多佳子 待つといふことの静けさ子の受験 荒 田 眞智子 乗初やお客一人の島渡し 秋 葉 晴 耕 向かひ合ふ羚羊の距離平らかに 浅 野 […]
2024年2月1日 / 最終更新日時 : 2024年1月29日 user 辛夷句抄 辛夷句抄(令和6年2月号) 五岳集句抄 古里に帰る近道木守柿 藤 美 紀 手を振れば仔犬尾を振る小春かな 野 中 多佳子 赤子帰り膝の淋しき寒さかな 荒 田 眞智子 短日や柱時計の遅れ癖 秋 葉 晴 耕 庭仕事の軍手のままに日向ぼこ 浅 野 義 […]