2024年7月23日 / 最終更新日時 : 2024年7月23日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<62>(令和6年7月) <草紙62>「常願寺川砂防施設 本宮堰堤 」(富南辛夷句会便り) 日本一の暴れ川と呼ばれる常願寺川の中流には段差がいくつか作られ、川幅一杯に滝のようになっているところがある。それらは富山平野に入る手前で土砂をせきとめて […]
2024年6月22日 / 最終更新日時 : 2024年6月24日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<61>(令和6年6月) <草紙61>「『辛夷』創刊百周年記念特集号の反響 」(富南辛夷句会便り) 6月の句会は、『辛夷』創刊百周年記念大会を終えてなお、心にその余韻が残る中で、中坪主宰をお迎えしての句会となった。主宰は、感謝の言葉に続けて、「 […]
2024年6月3日 / 最終更新日時 : 2024年6月4日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<60>(令和6年5月) <草紙60>「常願寺川豊水橋」(富南辛夷句会便り) 北アルプスの「北ノ俣岳(標高2661m)」に発し、富山湾までの56kmを一気に下る急流の常願寺川は「日本一の暴れ川」と呼ばれ、度重なる氾濫の歴史が刻まれている。古来よ […]
2024年4月28日 / 最終更新日時 : 2024年4月28日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<59>(令和6年4月) <草紙59>「楤の芽」(富南辛夷句会便り) 4月に入るといつも次の句が浮かんでくる。 楤の芽のニの芽と知りて摘み残す 山元重男 作者は、この「富南辛夷句会」を平成20年に立ち上げ、平成26年に急逝された方であ […]
2024年4月6日 / 最終更新日時 : 2024年4月6日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<58>(令和6年3月) <草紙58>「『辛夷』創刊百周年記念号を手にして 」(富南辛夷句会便り) 今日(3月29日)の句会では、届いたばかりの「『辛夷』創刊百周年記念号」を手にして、その感想を皆さんからいただいた。100年の歴史の重みと、その […]
2024年2月23日 / 最終更新日時 : 2024年2月23日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<57>(令和6年2月) <草紙57>「 雪雫 」(富南辛夷句会便り) 雪を被いた木々の枝先や葉先から雫が落ちる、雪雫だ。小鳥たちが雪雫の光る枝々を飛び交い、庭がはなやぐ。私は、椿や松の雪雫が好きだ。椿の枝先で少しずつ膨らんでいく水玉は、氷のよ […]
2024年1月22日 / 最終更新日時 : 2024年1月22日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<56>(令和6年1月) <草紙56>「 能登半島地震 」(富南辛夷句会便り) これまでに経験のない地震の揺れに驚いた。元日の夕方、孫たちと富山市内の玩具店に小物を買いに出かけていた時のこと。ぶらりと店内を回っていると、突然、足元が揺れ、壁が揺 […]
2023年12月17日 / 最終更新日時 : 2023年12月17日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<55>(令和5年12月) <草紙55>「 柿を捥ぐ」(富南辛夷句会便り) 我が家の柿の木は、今が捥ぎごろだ。「柿日和」とも言える底抜けの青空に竿を突く。狙い目の柿を見つめていると空の青が濃くなり、藍色にも似てきた。今年は、柿の生り年にあたること […]
2023年12月2日 / 最終更新日時 : 2023年12月2日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<54>(令和5年11月) <草紙54>「 雪吊・雪囲 」(富南辛夷句会便り) 10月8日、立山は初冠雪を迎えた。雪は日ごとに山を下りてくる。追われるように里では庭木の雪吊・雪囲が始まる。私はこの時期が好きだ。庭木の幹を撫で、枝折れの詫びを言い、 […]
2023年10月20日 / 最終更新日時 : 2023年10月20日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<53>(令和5年10月) <草紙53>「爽やか 」(富南辛夷句会便り) 10月、中坪主宰を迎えての句会だ。「自宅を出発してからずっと、青く澄み切った空と、冠雪の雄山や薬師岳を見ることができました。爽やかとはこのことを言うのでしょう。」と主宰から […]