2024年4月6日 / 最終更新日時 : 2024年4月6日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<58>(令和6年3月) <草紙58>「『辛夷』創刊百周年記念号を手にして 」(富南辛夷句会便り) 今日(3月29日)の句会では、届いたばかりの「『辛夷』創刊百周年記念号」を手にして、その感想を皆さんからいただいた。100年の歴史の重みと、その […]
2024年2月23日 / 最終更新日時 : 2024年2月23日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<57>(令和6年2月) <草紙57>「 雪雫 」(富南辛夷句会便り) 雪を被いた木々の枝先や葉先から雫が落ちる、雪雫だ。小鳥たちが雪雫の光る枝々を飛び交い、庭がはなやぐ。私は、椿や松の雪雫が好きだ。椿の枝先で少しずつ膨らんでいく水玉は、氷のよ […]
2024年1月22日 / 最終更新日時 : 2024年1月22日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<56>(令和6年1月) <草紙56>「 能登半島地震 」(富南辛夷句会便り) これまでに経験のない地震の揺れに驚いた。元日の夕方、孫たちと富山市内の玩具店に小物を買いに出かけていた時のこと。ぶらりと店内を回っていると、突然、足元が揺れ、壁が揺 […]
2023年12月17日 / 最終更新日時 : 2023年12月17日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<55>(令和5年12月) <草紙55>「 柿を捥ぐ」(富南辛夷句会便り) 我が家の柿の木は、今が捥ぎごろだ。「柿日和」とも言える底抜けの青空に竿を突く。狙い目の柿を見つめていると空の青が濃くなり、藍色にも似てきた。今年は、柿の生り年にあたること […]
2023年12月2日 / 最終更新日時 : 2023年12月2日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<54>(令和5年11月) <草紙54>「 雪吊・雪囲 」(富南辛夷句会便り) 10月8日、立山は初冠雪を迎えた。雪は日ごとに山を下りてくる。追われるように里では庭木の雪吊・雪囲が始まる。私はこの時期が好きだ。庭木の幹を撫で、枝折れの詫びを言い、 […]
2023年10月20日 / 最終更新日時 : 2023年10月20日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<53>(令和5年10月) <草紙53>「爽やか 」(富南辛夷句会便り) 10月、中坪主宰を迎えての句会だ。「自宅を出発してからずっと、青く澄み切った空と、冠雪の雄山や薬師岳を見ることができました。爽やかとはこのことを言うのでしょう。」と主宰から […]
2023年10月5日 / 最終更新日時 : 2023年10月5日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<52>(令和5年9月) <草紙52>「 夜明け 」(富南辛夷句会便り) 「さあ、来るぞ」太陽はまだ大日岳に隠れているが、徐々にその光を強くして、雲を茜色に染め上げていく。その夜明けの見事さは、毎日、違う。その日、その日の出会いなのだ。そして、 […]
2023年9月19日 / 最終更新日時 : 2023年9月19日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<51>(令和5年9月) <草紙51>「 前田普羅 と 牧野富太郎博士 」 もうすぐNHKの連続テレビ小説「らんまん」が最終回を迎えます。私は、ある時から主人公の万太郎が植物に話しかける眼差しや言葉に、前田普羅の姿を重ねて見るようになりました。 […]
2023年8月27日 / 最終更新日時 : 2023年8月27日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<50>(令和5年8月) <草紙50>「 朝顔も熱中症か 」(富南辛夷句会便り) 生垣に這わせた朝顔が、突然つぎつぎと枯れ始めた。水遣りをかかさなかったのだが、いよいよ花が咲くぞという時になって葉が萎れてきた。例年であれば夕方に水を遣れば、翌朝 […]
2023年8月1日 / 最終更新日時 : 2023年8月1日 user 辛夷草紙 辛夷草紙<49>(令和5年7月) <草紙49>「 宿坊の草花 」(富南辛夷句会便り) 立山山麓の芦峅寺にある宿坊「教算坊」を訪れた。芦峅寺には立山禅定の修験者や行者のための宿坊が多く並んでいたが、現在、芦峅寺に残された宿坊は二つ。そのうちの一つが「教算 […]