主宰近詠(令和7年10月号)
立 秋 忌(普羅忌)
中坪 達哉
乗り換へて車窓は青葉一色に
熱風の百日あいの風吹かず
投函へ若返りたる夏帽子
大虚子の金亀子の句あれば
金亀子擲たれんと今宵も来
晩涼の風が何かを倒す音
朝ぐもり来客多き日の予感
一文をこころに蔵し立秋忌
振り返る眼差し浮かぶ立秋忌
太柱いだくや響く蝉しぐれ(勝興寺)
岳父清水信行・茶寿(百八歳)
清水汲むいのちの色は透明に
中坪 達哉
乗り換へて車窓は青葉一色に
熱風の百日あいの風吹かず
投函へ若返りたる夏帽子
大虚子の金亀子の句あれば
金亀子擲たれんと今宵も来
晩涼の風が何かを倒す音
朝ぐもり来客多き日の予感
一文をこころに蔵し立秋忌
振り返る眼差し浮かぶ立秋忌
太柱いだくや響く蝉しぐれ(勝興寺)
岳父清水信行・茶寿(百八歳)
清水汲むいのちの色は透明に