辛夷草紙<5>(令和2年12月)

<草紙5>大雪です。「ごぼる」ってわかる?富南辛夷句会より

 大雪が一息ついたものの寒い。句会場は換気しながらの暖房なので、殆ど利かない。コートを脱がずに句会。次回は一工夫いりそうだ。殆どの方がこの大雪にめげず、雪の句を出句。雪落とし、雪深し、初雪、除雪、雪遊びなどと多彩であった。俳人なればこその目線で雪を楽しんでいる。

 雪の句で、方言と言われている「ごぼる」を俳句に詠み込むと通じるかと意見交換をした。地域性があって良いとの意見が大勢。ちなみに「ごぼる」は「雪にずっぽりとはまってしまうこと」を指す。いつか「ごぼる」を使った句を作ってみたい。

 今回から、俳誌「辛夷」の句会報のページに掲載する句の中から一句を紹介していきます。

薪くべて猫と寝ころぶ除雪あと   むつ子

12月18日 康裕記

ごぼった足の脱出跡(大穴)