辛夷草紙<1>(令和2年11月)

<草紙1>とっておきの立山連峰展望地

 トップページの写真「雪の立山連峰」の撮影地は富山市南上野(旧大山町上野)。

 ここから望む立山連峰は、山々が近く、広範囲に、しかも常願寺川の川底から三千㍍ラインまでの高低差をも一望でき、迫力がある。正に「とっておき」の展望地。

 この南上野は、常願寺川左岸の河岸段丘で標高二百五十㍍。この段丘の端に立つと、眼下に常願寺川、対岸に山麓の集落、その上に常願寺川右岸の丘陵帯、そしてその上に立山連峰が連なる。

 春夏秋冬それぞれに見ごたえがあるが、立山が新雪を被り、近くの山が紅葉するころが良い。また、寒から早春の雪嶺は荘厳なまでの美しさがあり、仰ぎ見る者に勇気を授けてくれる。

 ちなみに、この写真は、二月中旬の撮影。折をみて、ここから望む剱岳、薬師岳を紹介したい。

康裕