主宰近詠(令和7年12月号)
新 米
中坪 達哉
総身で刈草の山押し縮め
草に座せばかまきりの子が膝に乗る
ばいきんまんフィギュアの埃払ふや秋暑し
たれかれの健在なりと刈田道
新米の幸ひといふ重さかな
芙蓉咲く緑の陰をたくはへて
散髪へ一番乗りや秋の雨
晴れ間あり今舞ひ来たれ秋の蝶
やはらかに野道を行けば雁の棹
雁が音の夜の一節を枕上
中坪 達哉
総身で刈草の山押し縮め
草に座せばかまきりの子が膝に乗る
ばいきんまんフィギュアの埃払ふや秋暑し
たれかれの健在なりと刈田道
新米の幸ひといふ重さかな
芙蓉咲く緑の陰をたくはへて
散髪へ一番乗りや秋の雨
晴れ間あり今舞ひ来たれ秋の蝶
やはらかに野道を行けば雁の棹
雁が音の夜の一節を枕上