主宰近詠(令和6年9月号)
雲 の 峰
中坪 達哉
夕虹の色を燕と数へけり
山抜けし三光鳥を聞かずして
乾きたる軍手土色閑古鳥
夏帽子似合ひて元気出たらしく
球場とする白線を雲の峰
氷見市 朝日山
下闇を閻魔堂へと下りにけり
父ははの戒名唱へ風涼し
気付くとき盛りや竜の髭の花
昼食へ大いなる片蔭に入る
夏負けてをらねど睡眠不足かと
中坪 達哉
夕虹の色を燕と数へけり
山抜けし三光鳥を聞かずして
乾きたる軍手土色閑古鳥
夏帽子似合ひて元気出たらしく
球場とする白線を雲の峰
氷見市 朝日山
下闇を閻魔堂へと下りにけり
父ははの戒名唱へ風涼し
気付くとき盛りや竜の髭の花
昼食へ大いなる片蔭に入る
夏負けてをらねど睡眠不足かと