句会報
辛夷各支部句会報・会員投稿写真を順番に紹介します。


有峰「秋の沢」

檀の実
撮影:富山県・有峰
令和2年9月中旬
撮影:富山県・有峰
令和2年9月中旬


  発行所句会
      8月9日  於・堀川公民館
ハンカチの真白を盾に歩くのみ 達 哉
土用芽や平均寿命また延びて 多佳子
涼しさの踵まん丸杉の下駄 眞知子
男来て大暑の砂を袋詰め 義 信
蓮の葉の雨粒味もなかりけり 硯 星
鬼灯の赤らむ野辺を永久の旅 佐伊子
紫陽花の雨にけぶりて木々の間 桂 子
旅涼し何もかも娘にまかせ来て 琉美子
人ごゑのしだいに高く夜の網戸 雅 子
ひとところ床板きしむ梅雨長し 美那子
撫づるやう老尼掃きをり苔の庭 芳 雄
錠剤を指で押し出す残暑かな 雅 夫
テレワーク窓の朝顔数へては 康 裕
大暑かな指に吸ひつく鯉なりし 美 子
「高志」と記す荷札木簡涼新た 順 子
炎天に黒き音せり杭打ち機  齊
籐寝椅子石の蛙と目が合ひて 廣 志
遥かなる旅の想ひに雲の峰 千賀子
庭掃除終へたり竜の髭の花 すい子
労りの言葉かけられ合歓の花 恭 子
明けの蝉耳に残りて又寝落つ 和 美
初蝉は長き土塀の日暮れ路地 あきら
手につつみ完熟トマトもぎにけり 美 苗
明易し夢の片端拾ふ間に 行 雲
沢蟹の列迎ふるや母の郷  宏
黒き影過る林道時鳥 邦 夫
誕生日背筋伸ばして鰻食ふ  慧
蜘蛛の囲の娘の来る度に払はれて 弘 美
  ノラ通信句会
             7月27日
越路吹雪聴き入るもわが巴里祭 桂 子
沙羅咲くや夫の供養を重ね来て さなえ
午睡せる夢のほとりを行来して ふみ子
上に置く鉢の葉ふるへ冷蔵庫 美 以
納骨の僧へさしかけ白日傘 多佳子
   富南辛夷句会  
  7月31日  於・上滝コミュニティーセンター  
明けぬ梅雨サプリ効能確かめて 優 子
ひとり居のマスク干したる百日紅 友 子
か細くもにいにい蝉の雨後に鳴く 文 夫
老犬の足留まりて梅雨の朝 秀 子
胡瓜しか採れぬ日夕餉腕ふるふ 喜代美
戸外さずドライモードの夏座敷 むつ子
香しやカサブランカの音楽隊 淑 子
手につつみ完熟トマトもぎにけり 康 裕