句会報
辛夷各支部句会報・会員投稿写真を順番に紹介します。

常願寺川・本宮堰堤
平成29年(2017)に砂防施設として
重要文化財に指定
常願寺川・本宮堰堤
撮影:富山市本宮
令和2年6月下旬
撮影:富山市本宮
令和2年6月下旬


  発行所句会
       4月12日
潮風や夕べとなりし風車 達 哉
耕せし夫時をりは土の香す 多佳子
靴べらを母に返して新社員 眞智子
納骨を終へしはらから山笑ふ 義 信
木蓮を過ぎりし風の光かな 硯 星
杉の花しんがりとなり廟めぐる 佐伊子
予定表つぎつぎ消して暮れかぬる 桂 子
はりはりと開く教科書進級す 琉美子
春愁や卓布に散らすパンの屑 雅 子
水神社あたりに消ゆる花の精 美那子
ボール蹴る少年独り春夕焼 芳 雄
握り拭く物干し竿や春の雲 雅 夫
もの燃せば声まだ若き揚雲雀 康 裕
捨てきれぬ靴を磨きて春愁 美 子
御神籤にささやき行けり春の蝶 順 子
前籠の色とりどりに磯菜摘  齊
牧開き土を嗅ぎつつ牛出づる 廣 志
制服の姉と揃へに入学す 千賀子
クローバーの四つ葉あるとや分譲地 すい子
鳥帰る立山のよく見える朝 恭 子
ありし日の先輩の笑み花筵 和 美
延命水汲んで見上ぐる花万朶 あきら
離陸機の余響とどむる春の空 美 苗
星影に鍵音一つ冴返る 行 雲
さくら観る望遠鏡や風の声  宏
木瓜飾るラジオは琵琶の音を流し 邦 夫
水溜り蝌蚪発つまでは干上がるな  慧
春の雪心新たに一周忌 弘 美
  安野屋俳句教室
      4月9日  
新調のスーツ身に付き花の昼 喜 夫
入学の母子らしきをバス停に 眞知子
春場所や張手の音も猛々し 敦 子
蕗の薹恋の味なりほろ苦し 秀 子
文庫本買ひしおぼろの街に雨 多佳子
   
  みなかみ句会    
 4月26日 於・砺波市中野農村振興会館   
入学式似合ふお下がりセーラー服 順 一
さくら餅妻の言ひ分無理からぬ 久 雄
雨染の壁あそこにも春の風 久美子
捨て置きし茎に菜の花咲きにけり 美恵子
里山の一本桜をひとりじめ 啓 一
四月来て母子口開け離乳食 と み
四十キロ若葉マークの春野かな 静 子
春田打つ姉さん被りに笑顔あり 町 子
庄川の瀬音に揺るる花万朶 哲 尾
  ノラ通信句会
      4月27日
楤の芽や踏めばぐらつく石であり 桂 子
毎年よ貰ふ物とし竹の子は さなえ
笙の音の流れてしづか花の散る ふみ子
あたたかや植ゑ替へ始む山野草 美 以
父の忌を遣りすごしてや麦は穂に 多佳子