句会報
辛夷各支部句会報・会員投稿写真を順番に紹介します。

  
庭の紫陽花 ローカル線
撮影:富山県富山市
令和元年6月下旬
撮影:富山県富山市
上滝線大川寺駅近く
令和元年6月下旬


   発行所句会
   3月10日 於・堀川公民館
あたたかやズボンの裾に土つけて 達 哉
お針子もけふは着飾り針祀る 多佳子
針山の小ちやぼを探す花曇 眞智子
菓舗の灯へ喪服四五人冴返る 義 信
湿りまだ残る毛皮や山霞 硯 星
垂り雪あびてしまひし髪かたち 佐伊子
桃の花写真の母は十八才 桂 子
珈琲に匙一杯の東風まざる 琉美子
春愁やひとり言にも句読点 雅 子
菜の花や翅あるものははや集ひ 美那子
母の辺にいつも針箱春炬燵 美智子
かたかごの風の声聴く震へかな 芳 雄
料峭やホットミルクの薄き膜 雅 夫
切株に足投げ出せば春の蝶 康 裕
春隣色あざやかに刻み食 美 子
鳥語降る朴の若芽のうすみどり 順 子
春うれひメールで話す子ら左右に 弘 美
卒業の子らを見送る空の色 千賀子
春雨にいささか濡れて白湯の味 廣 志
よるべなき一羽に広し濠の鴨 すい子
信号の青また青や春うらら 和 美
一皿は地物菜花の芥子和へ 恭 子
うららかや中古ポルシェの履歴とや 美 苗
三寒やリハビリ室の電子音 あきら
雨上り蓬の浅き白さかな のぶ子
棚田から杭打つ響き山笑ふ  宏
四阿に一人待ちたる梅の風 邦 夫
ゆく方を定めぬ野なり春月夜 行 雲
下萌に泥を拭ひて乗車する  慧
啓蟄や公民館にベビーカー 正 江
  砺波辛夷句会
   3月21日  於・砺波市図書館
めぐり来し母の命日草の餅 沙千子
待ちわびし春存分に野を歩く 武佐史
春めいて宮司の衣装萌黄色 一子
小流れに鍬洗ふ夕猫柳 美枝子
鎌さびて忘れてありし花菜風 照 子
手土産の歪なれども草の餅 ゆきみ
春めくや小銭を鳴らし茶房まで こうき
つくしんぼ「なんでなんで」と三歳児  雅 子
木の芽風日増しに予定膨らみて  衛
鳥帰るまたふつふつと旅心 邦 翠
春日射す庭木の中の雀どち 玉 枝
水底にとどく日差しやふきのたう 丈 子
両の手に蕗の薹の香を掬ひをり 寿 仙
ものの芽に声をかけゐる八十路かな 宗 承
散居村四温の真中大あくび 久美子
湯加減を一度下げもし春夕べ 静 子
春の池起き上がりたる根無草 夏 子
卒園は二人祖父母も晴着かな 哲 尾
点眼のみごと的中寒明くる 五 市
終活や薄らぐ記憶春愁 と み
風花や昼の露座佛目を細め 英 夫
朧夜の足腰フラフラ酒美味し  一 昭
インレイ湖ほていあふひの生き生きと
 紀 子