辛夷各支部句会報・会員投稿写真を順番に紹介します。
![]() | ![]() |
高志の国文学館 | 枯れ山 |
撮影:令和元年 11月初旬 |
撮影:富山県・立山町芦峅寺 令和元年11月下旬 |
東京辛夷句会 | |
9月15日 於・墨田区ユートリア | |
急坂を上れば先に鰯雲 | 浩 男 |
鰯雲ふれ合ひノート置く駅舎 | 哲 子 |
秋光の山織りなすや色分けて | 飛 鳥 |
昼寝覚め無為の日々をば悔いてをり | 房 穂 |
夕風の鎮めきれずや草いきれ | 明 |
群嶺に秋冷いたる日和かな | 誠 |
花ごよみ句会 | |
9月11日 於・横須賀市立青少年会館 | |
面会も旅と思へばいわし雲 | 久仁女 |
蓑虫の身の程を知る蓑の嵩 | てる江 |
台風の目の恐ろしきほど静か | 照 子 |
欠伸する河馬の遊具や秋の昼 | よし江 |
いしぶみの読めぬかな文字秋高し | 玉 水 |
台風裡不安な夜のコークハイ | 美恵子 |
秋祭り終へし公園昼ちちろ | 富美子 |
秋高しマグマのひそむ浅間山 | 京 子 |
パノラマの空従へて濃竜胆 | 美也子 |
富南辛夷句会 | |
9月27日 於・上滝コミュニティセンター | |
猿よりも早取りしたり秋ナスビ | 飛 鳥 |
羊飼ひ隠れていさう秋の雲 | 優 子 |
人知れず隣家無住に秋夕焼 | 友 子 |
鉄道草空地に家の建ちにけり | 文 夫 |
転校生飛蝗五匹のポリ袋 | ゆみ子 |
魚沼の新米届き炊きし今朝 | 圭 子 |
また一つ壊れし町屋秋の風 | 喜代美 |
千年樹産土守りて空高し | むつ子 |
勝手口人恋しいかちちろ鳴 | 淑 子 |
又一歩近づく立山(たち)や中稲刈る | 康 裕 |
ノラの会 | |
9月27日 於・サンフォルテ | |
秋草を加へて供花のやはらぎぬ | 桂 子 |
鈴虫のもう鳴かざりし狭庭かな | さなえ |
旧軽を夫とそぞろや石叩 | ふみ子 |
日暮待つ旅人めきて風の盆 | 多佳子 |
せせらぎ句会 | |
9月29日 於・富岡小学校コミュニティーハウス | |
千曲川秋風連れて通り過ぐ | 牧 子 |
祈り込め煙る墓標や原爆忌 | 節 子 |
さはさはと篁秋を告げるかに | 貴美子 |
彼岸花先祖の墓石読み難き | 千枝子 |
台風や滂沱の雨に打つ手なく | 美恵子 |
送られし新米を磨ぐリズムかな | 雅 子 |
曼珠沙華手向けて奈良の石佛 | 美 紀 |
高岡辛夷句会 | |
9月29日 於・北日本新聞西部本社 | |
気に入りの場所が居場所や昼の虫 | 美千代 |
爽やかに名も無き画家の個展かな | 宏 |
憂き事はさらりとかはし秋桜 | 暢 子 |
爽やかや若き子に席譲らるる | 政 雄 |
秋に入り水ころがせて薬飲む | あさ子 |
虫時雨味噌汁の具を採りに出て | 田鶴子 |
納涼祭男踊りの指反りて | きよみ |
秋燕や海辺の窓に腰かけて | 邦 夫 |
夕風に高ぶる音色秋風鈴 | 典 子 |
微風にたゆたふごとく秋桜 | 孝 子 |
団欒や梨食べながら梨を剥く | 嫩 |
コンバインの吐きだす藁や秋暑し | 恵 子 |