句会報
辛夷各支部句会報・会員投稿写真を順番に紹介します。

  
神通川上流(猪谷)の
工事中の橋
常願寺川の秋
撮影:令和元年9月下旬 撮影:富山市上滝付近
昭和29年10月中旬


   発行所句会
   7月9日 於・堀川公民館
ほうたるを見てより道に迷ひけり 達 哉
無住寺の草にまぎれて蛇苺 多佳子
ひやかしの銀座の店を白日傘 眞智子
ラベンダーのざわめく香り摘みにけり 義 信
緑蔭や本をうかがひ鳥どちは 硯 星
夏草をつかみて土手を這ひ上がる 佐伊子
涼しさは夫小康の髭剃るも 桂 子
六月の朝風水の匂ひして 琉美子
河骨を星と思へば瞬けり 雅 子
帯を解く力加減も冷素麺 美那子
白地着て立ち居に風の添ふ日かな 美智子
蛍飛び妻の無言の始まりぬ 芳 雄
呼び鈴を押せば飛び出て裸の子 雅 夫
薫風や四百畳を並び拭く 康 裕
底紅の一番花は外へ向き 美 子
一瞬の日の温もりや杏の実 順 子
柏手に泰山木の花開く 弘 美
紫陽花の白にふれつつ上り坂 千賀子
少年の汗の香さへも清々し 廣 志
清水二ケ所味と効き目は似て非とや すい子
王妃の名の薔薇の花から巡りけり 恭 子
巻き合うて一葉一葉の玉菜かな 美 苗
賑やかな友と同道登山道 和 美
なだれ込む万緑呑みし棚田かな  宏
朝夕に十薬匂へる出入りして 邦 夫
ひそと住む人の気配や濃紫陽花 あきら
白牡丹ぽつりとぬくし独りの夜 行 雲
どの窓も空の色失せ梅雨入りかな 正 江
  庄川俳句愛好会
  6月25日 於・庄川学習センター
夏の蝶われの出不精諭すかに 千代子
雨の日の仏間も居間も濃あぢさゐ 一 子
畦道を行けば驚く蛇も吾も 昭 子
仏法僧杉のあたりかこだまして とも子
川堰のしぶきに紛れ恋蛍 邦 翠
  砺波辛夷句会
  7月18日 於・砺波市図書館
戸締まりの窓に点滅初螢 寿 仙
夕暮れの青田に影を歩ませて 哲 尾
能果てて笛の余韻も夏至ゆふべ こうき
夏痩せの術後の四肢に櫓櫂かな 宗 承
水底に数倍の影みづすまし 和 男
読み終へてなほ短夜の余りたる 邦 翠
川沿ひに出会ふ石仏合歓の花 美枝子
初作りメロン見つけし葉の陰に 照 子
梅雨晴れや伝統行事帯きつし 雅 子
軽トラック尻振り登る桐の花 静 子
そぞろ歩き仰ぐ花栗花火めく 丈 子
白服の嬰の喃語に返事もし 沙千子
梅雨寒や脳トレの楽しきぬり絵 夏 子
あぢさゐの車窓に流れ大都会  衛
歌も出て青田広がる通勤路 武佐史
太き樫伐らむと拝す夏の朝 久美子
爼の裏返し干す梅雨晴間 ゆきみ
万緑や子宝授かる孫娘 と み
もぎたてとまとドレッシングに漬けて待つ 紀 子
万緑を抜き行く赤のオープンカー 五 市
もてなしの味噌汁うまし夏めきて 玉 枝
目で追うて飽かぬ晴間の梅雨の蝶 一 子
夫婦展賛助出品風涼し 一 昭