中坪達哉主宰近詠

   夏 日 影
            中坪達哉
体操の始終見下ろす四十雀
揚羽とびゆく草花の高低差
雨待たず汗の垂れたる草を引く
それぞれに格子戸を引く音涼し
  氷見の生家
庭草を刈るや曠野にあるごとし
蝉の声いくらか風に煽られて
先を行く羅の背に声掛けん
夏日影もろともに食ふ握り飯
手に垂らすハンカチ乾く徒歩の汗
  夏 の 間 は
明易くこむら返りに海老寝かな