中坪達哉主宰近詠

   汗 涼 し
            中坪達哉
木刀の時には払ふ蜘蛛の網
らつきようを菓子でも食ふといふやうに
  立   山 二句
岩場抜け縋るものなき夏の空
縦走の息整へて汗涼し
  普 羅 忌 二句
大空の青を吸へとぞ立秋忌
一歩ごと日矢新しく立秋忌
全員が眺めたる後西瓜切る
無花果剥く鳥の視線を感じつつ
一時間早き朝餉や梨甘し
夕風に今朝のとんぼに違ひなく