句会報
辛夷各支部句会報・会員投稿写真を順番に紹介します。

  

富山市原ー亀谷
セラピーロード白樺平付近

常願寺川立山大橋より
下流を望む
撮影:富山県富山市亀谷
平成30年6月下旬
撮影:富山県富山市原
平成30年6月下旬


  発行所句会
    3月11日 於・堀川公民館
くちびるは経唱ふるか春障子 達 哉
木の芽風喪明けの庭に鳥どちも 多佳子
早春の立山玻璃越しに背伸びなど 美那子
長く長く昭和の貨車や雪あかり 眞智子
春の雪遠見の眼濡らしけり 義 信
白山の雪解軋みて始まれり 硯 星
花入れの罅撫でもして鳥曇 佐伊子
飾らねど待たるるここち雛祭 桂 子
三月の指やはらかく濯ぎ物 琉美子
アネモネも眠たし午後の美容院 雅 子
雪匂ふ路地の一灯通夜帰り 芳 雄
蕗の薹摘みし手雪に濯ぎけり 雅 夫
残雪の庭に踏み入り木と語る 康 裕
春障子かつては鯉のはぬる音 美 子
渾身の面の一手や春立ちて 順 子
春寒し医師に塩分控へよと 廣 志
京よりの小振りの葉つぱ椿餅 弘 美
風光る水辺の席に待つことと 千賀子
けふも又仔猫の鈴に起こされて 幸 子
雪は刻とめて臘梅まだ蕾 すい子
幼子の走る店内春遅し 喜美子
背戸伝ひ呼び合ひもしてあたたかし 和 美
うすらひや母の記憶といふものは 恭 子
ここだけの話と釘を春ショール 富 夫
動きあるやうにも見えて春の土 美 苗
雪の声聞いて夕餉に間のありて あきら
迫り上がる春の息吹の棚田かな  宏
春の土自転車降りて押しにけり 邦 夫
水ゆらら光とゆるる猫柳 利 平
寂しさに魔法瓶吹けば春の音 正 江
  高岡辛夷句会
    2月25日 於・北日本新聞高岡支社
大雪となりて三八知る強み  宏
悴みし手をなだめつつシャベル持つ 政 雄
天気図に縦皺寄せし冬将軍 武 司
雪下す夫の赤帽見守りぬ 恵 子
棟上げを飽きずに見入る懐手 喜 好
弛ませし蛇口の下に氷柱生ふ 暢 子
会へば皆気象予報士雪の嵩 田鶴子
訪なへば猫出迎へる春の夕 あさ子
深雪やチェンソー片手に男立つ 晶 子
融けぬなら春まで待たう冬大根  嫩
鰤大根いただけるとは施設食 きよみ
ありがたき川があつての除雪かな 美千代
天からの贈りものとや雪はげし 孝 子
屋根掠め鳶流さるる寒風に 邦 夫
早春や米騒動てふ地酒得し 茂 子
新駅を出てそれぞれの春隣 長 穂
  みなかみ句会
  3月21日 於・砺波市中野農村振興会館
急く犬のリード引き寄せ梅見かな 静 子
雪吊りの解かれ松が枝跳ぬる音 哲 尾
つくまいと思ふ杖つく凍みし朝 町 子
暮れかぬる畑に立ちて算段す 美恵子
雪形に畑の段取りめぐらせり 久 雄
老いの手や鶯餅の粉こぼす と み
なごり雪離れゆく子の荷の積まれ  静 子
母作る展示を控ふ享保雛 久美子
内裏雛のみを飾るも後何度  町 子
アルバムを脇にかかへて卒園す 啓 一