句会報
辛夷各支部句会報・会員投稿写真を順番に紹介します。

  
真川
(源流は立山カルデラ)
常願寺川上流
(左手が下流)
富山県中新川郡立山町
撮影:平成30年3初旬
富山県富山市
極楽坂付近より
撮影:平成30年3月初旬


  発行所句会
    12月10日 於・堀川公民館
仏間とは寒きものとて育ちけり 達 哉
紅葉且つ散る庭ごしの三の蔵 多佳子
転校生入れておしくらまんぢゆうかな 眞智子
黄落やヘルン文庫の確とあり 義 信
旅終へて戸口に冬の来てゐたる 硯 星
村挙げて医王颪に柿をぐ 佐伊子
働ける軍手の白や暮早し 桂 子
大年の物よくつかみてのひらは 琉美子
鯛焼の冷めて寂しきたなごころ 雅 子
哭き砂を踏む秋潮の香の中に 芳 雄
ゆるく巻く白菜露を覗かせて 康 裕
名残り咲くものも括りて雪囲 美智子
三食に薬がついてちやんちやんこ 雅 夫
鳴り出すは篠懸の実よ青空よ 美那子
柚子は黄に母にも在りし片ゑくぼ 順 子
移転せし墓も馴染みて冬うらら 美 子
秋明菊最後の一片散るを見し 幸 子
冬うらら藍画く皿の影も藍 すい子
薬と言ひもらつてもらふ榠樝の実 弘 美
雑炊の湯気の向かうに母がゐて 和 美
ながらへて夫の好みしおでん種 喜美子
婚礼の列に続ける七五三 恭 子
にぎやかな声に出てみる冬日向 千賀子
乾きたる落葉に座して遠き海 廣 志
大根を洗ふ清流今もなほ 富 夫
斜めなるトリプルタワー冬の虹 美 苗
時雨るるや庭の箒目乱れなく あきら
製縄機据ゑおく土間や初時雨  宏
冬菊や佳境の太夫撥の音 邦 夫
人はただ添景なるか枯木立 利 平
ぶつ切りの鱈入れてんか卓の鍋 正 江
  未知草吟行句会
 12月6日  於:呉羽山白鳥城址・稲荷神社他
笹鳴きと知らず幾度か聞いてゐし 長 穂
末院の荒れ放題に年暮るる 佐伊子
にぎやかな雪解雫や森の道 廣 志
新雪の竹のしなりに襟たてて 恵 子
卵塔のしづもる雪の道古りて 義 信
  富南辛夷句会
   12月15日 於・上滝コミュニティセンター
炉開きに父の手解き続けをり 飛 鳥
畳替へ匂ひ満たして師走かな 優 子
悴みてページをめくる読み聞かせ 友 子
十年は無理と言はれて買ふ日記 文 夫
配り終ふサンタの袋洗ひけり ゆみ子
コーラスのパート変はりし年の暮 圭 子
蔓に実を飾りはしやぐ子十二月 喜代美
雪囲父に敵はぬ飾り縄 康 裕